(イ・ギュギョン著/黒田福美・訳)『おなかがすいたらごはんたべるんだ 韓国の賢者による「短いお話、長い考え」』(ポプラ社)
国籍や思想、宗教を超えて、普遍的な真理を分かりやすい言葉で語った言葉集、混沌とした時代を生き抜く私たちに人生のユーモアと哲学を与えてくれる一冊 >bk1
韓国で大ベストセラーとなった『短い話 長い考え』、『短い童話 大きな幸せ』の作者イ・ギュギョンの人生哲学に満ちた言葉集です。翻訳は、女優の黒田福美さん。
Ⅰ一杯のお茶をのむあいまに
Ⅱこころの鍵
Ⅲ微笑ましき人生
Ⅳそう、そうだね
「愛(サラン)と親不知(サランニ)」という意外な組み合わせに、はっとさせられ妙に納得させられました。
「愛とは
親不知みたいだ
ある日突然
私の深いところに
育ちはじめた
こいつは
そっとしておいても
痛いし
抜いてしまっても痛い」
おなかがすいたら、ごはんを食べるという当たり前のことが、意外に分かっていなかったり、分かったつもりでいるのが人間かもしれません。
ひとつひとつの言葉に、はっとさせられたり、しみじみと納得させられたり、時に笑わされたりします。そして、当たり前のことの奥に長い、深い考えが込められていることにいつしか気付かされます。「いつしか気付かされる」所に作者の文章のテクニックだけでなく、人間性を感じさせられました。
「訳者あとがき」によると、平易な言葉と素朴な絵に込められた長い、深い考えは、作者であるイ・ギョギュンの孔子や老子、荘子の思想の地道な研究と哲学としてのキリスト教や仏教への関心に裏付けられています。
国籍や思想、宗教を超えて、普遍的な真理を分かりやすい言葉で語った言葉集、混沌とした時代を生き抜く私たちに人生のユーモアと哲学を与えてくれる一冊です。
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