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2008/01/30

梨木香歩著『家守綺譚』の植物アルバム

 梨木香歩さんの作品を繰り返し読んでいます。梨木さんの作品の魅力は・・・?と少しずつ分析していますが、その一つに植物が作品の世界を豊かにしていることではないかと思います。

 『家守綺譚』を読み、アルバムを作ってみました。こちらです。アルバムの写真は、以下の皆様のご了承を得まして、HPより転載させていただきました。快く写真の使用をご承諾下さいましたこと、心よりお礼申し上げます。

「Botanical Garden」(群馬県前橋市:青木繁伸様)・「Crystal Bear」(富山県魚津市:小熊清史様)・「日本の四季」(鹿児島県:布袋竹様)・「岡村葡萄園」(新潟市潟浦新19:ナオミチ様

植物の写真を見ながら、再読すると『家守綺譚』の世界をより深く味わうことができます。

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(梨木香歩著)『からくりからくさ』(新潮社)

 改めて、梨木香歩作品『からくりからくさ』の書評と植物アルバムをアップさせていただきます。『からくりからくさ』の植物アルバムは、こちらです。

旅を続ける生命とその生命を支える絆を深く心に伝える物語 

 祖母の古い家に共同生活を始めた孫娘の蓉子、下宿人の紀久、与希子、マーガレットの四人と市松人形の「りかさん」。かつて蓉子の祖母は、体は命の「お旅所」だと言った。命は旅をしている。私たちの体は、たまたま命が宿をとった「お旅所」だ。それと同じようにりかさんの命は、人形のりかさんに宿ったのだと言う。

 祖母の家は祖母が亡くなった今も祖母の「育もう」とする前向きなエネルギーを留めている。祖母の気配に満ちた家で、心を持つ不思議な市松人形の「りかさん」を通してからまる四人の縁。 蓉子は糸を染めながら、祖母の死と祖母の死後変わってしまったりかさんと向き合いながら生きている。紀久は紬を織り、紬の織り子さん達への実地調査を元に、織りの歴史を裏で営々と支え続けてきた名も無い女性たちのことをそれぞれの織物を通して紹介するための原稿に身を費やして生きている。そして、恋人神崎との辛い別れにも耐えている。 与希子はキリムを織り、紀久と蓉子との三人展のための作品創りに余念がない。マーガレットは、アメリカで異民族として生きた辛い過去と闘いながら、鍼灸を学んでいる。そして、神崎との間に出来た新たな命を育んでいる。

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2008/01/19

『悲しい本』(あかね書房)

どうにもならない悲しみに出会ったあなたに深い慰めを与えてくれる希少な絵本

『悲しい本』(あかね書房)は、こちら・bk1へ。(以下、「ほのぼの文庫」管理人の<まざあぐうす>が、bk1に投稿して掲載された書評です。)

 中年の男の滑稽な笑顔から始まる『悲しい本』。谷川俊太郎さんの翻訳だと知って手に取った。どうにもならない悲しみに出会った時、笑うしかないことを知ったのは人生の半ばを過ぎた頃だった。男の笑いに吸い込まれるように絵本を開くと、そこには、息子を失った父親の悲しみが綴られている。どうにもならない深い悲しみだろう。私が、まだ経験したことがない悲しみだ。

 「どこもかしこも悲しい。からだじゅうが、悲しい」という男。
 男の悲しむ顔が大きく描かれている。「どうすることもできない」悲しみに出会った時の男の顔。息子の思い出、自分の亡き母親との思い出が続いて描かれている。

 深い悲しみは誰にも語ることができないから、描くしかないのだろう。喜びは共有できるが、悲しみは「ほかの誰のものでもない」。だから本人が語るしかないのだろう。マイケル・ローゼンの言葉とクェンティン・ブレイクの絵の絶妙なコラボレーションで、男の悲しみが表現されている。

 男は、悲しみをやり過ごす方法をあれこれと試してみる。悲しみは息子を失った悲しみだけではない。理由がわからない悲しみも訪れる。そして、男は悲しみを書くことにした。

「私は書く:
悲しみはそこ
深くて暗い
ベッドの下の
からっぽのそこ」
に始まる男の詩の翻訳が見事だ
 体中の力を振り絞って、世界中の人の「どうにもならない悲しみ」を代弁したような言葉だ。

 悲しみは、不思議だと思う。喜びは寄せては返す波のように、訪れてはすぐに去ってゆく。しかし、悲しみは、心にも体にもいつの間にか棲み付いている。一つの悲しみに慣れると、また別の悲しみが心と体のどこかしらに宿る。

 男が最後に手にした蝋燭の炎。
 悲しみは、自分でしっかり見つめるしかないのだろう。悲しみは自分だけのものだから、そして、悲しみを通して自分の人生が見えてくるかもしれないから。
 どうにもならない悲しみに出会ったあなたに深い慰めを与えてくれる希少な絵本としてお勧めの一冊。

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2008/01/18

(佐藤初女著)『おむすびの祈り 「森のイスキア」こころの歳時記』(集英社文庫)

 著者である佐藤初女さんは30年も前から自宅を開放し、心を病んだ人、苦しみを抱えた人たちを受け入れて来ました。その季節に採れる新鮮な素材の手料理とおむすび、そして、黙って傍らに座る著者によって多くの人が癒され、励まされました。
 そんな著者を慕う人たちの奉仕や寄付によって、霊峰岩木山の麓に「森のイスキア」という憩いと安らぎの場が開設されました。

 第一章 冬 いのちへの気づき
 第二章 春 人生の種蒔き
 第三章 夏 心で生きる
 第四章 秋 希望の鐘

 著者の生い立ちから「森のイスキア」開設に至るまでの日々や「森のイスキア」の四季を巡る「食」「信仰」「出会い」が美しい写真とともに紹介されています。各章に<佐藤初女さんへの手紙>が一通ずつ引用されています。

「耐えがたきを耐え
 忍びがたきを忍び
 許しがたきを許し
 あたたかい太陽を思わせるやさしい言葉
 冬のきびしい寒さにも値する愛情ある助言
 慈しみの雨のように涙を流しては共感する
 なごやかな風を思わせる雰囲気
 それが母の心
 佐藤 初女」

 巻頭の言葉に著者の生き方が集約されていますが、一冊を読み終えた時、一人一人のいのちを、また、どの食材のいのちをも限りなく慈しむ著者の姿が浮き彫りにされ、著者の命への慈しみにあたたかく包まれ、命への気づきを促されます。
 食という日常の営みを通して人生を深く見つめなおすことができる一冊です。

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全盲の画家・作家ーエム・ナマエさんの絵本や童話

 私が、エム・ナマエさんと出会ったのは、2004年7月10日に明大前のキッド・アイラック・アート・ホールで開催された朗読会「銀河鉄道の夜」(朗読・NHKアナウンサー 青木裕子氏)の会場でした。

 エム・ナマエさんは『朗読画集・銀河鉄道の夜』(NHK出版)のイラストを描かれています。朗読会の会場では、エム・ナマエさんの描かれたイラストがスクリーンに映し出されていました。不思議な美しさ、ほっとする感触・・・以来、エム・ナマエさんの本を読み続けています。

 エムナマエさんのプロフィール(『世界でいちばん長い夜』(自由国民社刊)より)

1948年 東京生まれ1970年 慶応義塾法学部在学中、イラストレーターとしてデビュー1986年 失明と同時に人口透析導入< 1989年 処女長編童話で児童文芸新人賞1990年 全盲の画家として復活1992年 サンリオ美術賞1998年 ニューヨークでの個展が認められる2000年 全米最大の子供服メーカーから ジョン・レノン・コレクションが発表される

 全盲となられてから画家として、作家として再生なさるまでの過程が『失明地平線』に綴られています。

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2008/01/14

講談社翻訳絵本・クラッシックセレクションのご紹介

 私は猫や犬が大好きなのですが、住居の関係で、猫や犬を飼う事ができません。かわいい猫や犬に出会いたくて、巡り会った絵本が『こねこのミトン』でした。翻訳者の劉優貴子さんの日本語がとても素敵でしたので、講談社翻訳絵本・クラッシックセレクションの劉優貴子さんの翻訳絵本を紹介させていただきます。

「お母さん大好き!」

 下の子が中学生になってから、14年間続けてきた絵本や童話の読み聞かせをすることが自然消滅していました。かわいいイラストに惹かれて開いた一冊。一人で読むにはもったいないくらい。久しぶりに18歳の娘と14歳の息子に読み聞かせをしてみました。
 動物が大好きな娘は、「あひるのこ」が出会う一つ一つの動物に「かわいい!」と感動の声を上げ、身長が180センチ近くになった息子は思春期特有の突っ張った表情を崩さないまでも、心の耳を傾けていることがわかりました。
 最後に、ひとりお散歩に出て迷子になった「あひるのこ」がお母さんあひると出会うシーンに二人ともほっとしたような表情を見せていました。
 「お母さん大好き!」と言えない年頃の娘や息子から、そんな声を聞いた一冊です。
 翻訳者の劉優貴子さんの言葉の運びがリズミカルで、やさしい響きが絵本に新たな魅力を加えているように思います。小さなお子さんから大人まで、お勧めの素敵な絵本です。

世界にたった一匹だけのねこ、ミトンだけが僕のねこ

作者のクレア・ターレー・ニューベリーは猫が大好きでした。幼い頃から絵を描き続け、6歳にして画家になることを決意したそうです。アメリカやフランスで絵を学びました。
 とりわけ猫の絵にこだわって描き続け、出来上がったのが「こねこのミトン」です。5歳のリチャードが猫がどうしても欲しくて買ったこねこは、手袋のような手をしていましたので、ミトンと名づけられました。
 ところが、ある日、いなくなってしまいます。
 新聞に載せたり、家族中で探しますが、見つかりません。いろんな人が、この猫ではありませんか?と次々に猫を連れてきますが、どれもミトンではありません。また、この猫を代わりに飼いませんか?と連れて来る人もいました。しかし、リチャードにとって、猫は世界にたった一匹、どうしてもミトンでなくてはならなかったのです。
 わが家にもシャムネコがいました。二度いなくなりました。一度目は、飼い犬のスピッツの白ちゃんの犬小屋で白ちゃんにくるまれるようにお昼ねをしていました。2度目は、春の恋の季節に遠くに行ってしまい2週間ほど姿を見ることができませんでした。やはり必死で探しました。見つかった時の喜びは、それはそれはうれしいものでした。やはり私にとって、世界にたった一匹の猫だったからです。
 ミトンは見つかりました。そのエピソードは、この絵本を読んでのお楽しみです。絵本の中には、ミトンをはじめ、たくさんの猫が描かれていますが、どの猫も毛並みから表情、仕草…繊細に描かれていて、猫好きな方にはたまらなく可愛いイラストです。ニューベリーの描く猫をたっぷり可愛がってあげて下さい。

バーキスという一匹の犬を通して姉と弟が心を交し合う暖かい物

  翻訳者の劉優貴子氏は、クレア・ターレー・ニューベリーの復刻を記念した出版フェアが開かれているボストンのお気に入りの書店でこいぬのバーキスと出会いました。
 劉氏は「こねこのミトン」に続き、ニューベリーの本を日本の子どもたちのために翻訳しました。1938年に出版された本ですが、今の子どもたちの心に通う暖かいまなざしを感じる一冊です。
 弟のジェームズの9歳の誕生日におじさんから贈られたコッカスパニエルのバーキス、ジェームスは、バーキスを独り占めしようとして姉のネル・ジーンと大喧嘩をします。その原因は姉のネル・ジーンにもありました。ネル・ジーンの飼っているこねこのエドワードをネル・ジーンが独り占めしていたからです。
 ところがある日、ジェームズがちょっと目を離したすきにバーキスが外に出て、川に落ちてしまいます。その一部始終をみていたネル・ジーンが、見かねてバーキスを助け出します。
 命拾いをしたバーキスを通して、姉と弟がこいぬのバーキスとこねこのエドワードを通して、心を交し合うことになりました。どんな心の交し合いがなされたかは、この絵本を読んでのお楽しみです。
 この絵本に描かれたイラストに、こねこやこいぬを、そして姉と弟を見つめるニューベリーの優しいまなざしが感じられるほっとする一冊です。
 わが家でもスピッツとシャムネコを飼っていた時期がありましたが、いつの間にか仲良くなっていました。シャムネコがいなくなって、必死で探していたら、スピッツの白ちゃんの犬小屋のなかで白ちゃんに包まれるようにお昼ねをしていました。
 こいぬのバーキスとこねこのエドワードもきっと仲良しになってゆくことでしょう。犬や猫が大好きな方には、たまらなくかわいいイラストだと思います。夜、おやすみなさいを言う前に読むと素敵な夢をみることができそうな一冊です。

うさぎとねこの仲良し

翻訳者の劉優貴子さんは、ボストンのお気に入りの書店で、こねこのミトン、こいぬのバーキス、そして、うさぎのマシュマロと出会います。1930年代後半から1940年代にかけて出版されたクレア・ターレ・ニューベリーの絵本が復刻された出版フェアーでのことでした。
 ニューベリーの描く動物たちは、とにかく優しくかわいい。半世紀以上経た私たちの視覚にもニューベリーの動物に対する優しさが感じられます。
 「うさぎのマシュマロ」では、うさぎとねこの出会いから、仲良くなるまでの過程が、ニューベリーの繊細なイラストと言葉で描かれています。うさぎのマシュマロとこねこのオリバーのお話は事実に基づいて書かれていることが、翻訳者の劉氏とニューベリーの娘さんとの出会いの中で確認されています。 
家政婦のティリーさんにかわいがられていたオリバーのもとに、突然連れてこられたマシュマロは、まだ幼く母親が恋しいうさぎでした。ティリーさんはオリバーのこと、マシュマロのことを折に触れて、詩に綴ります。
 劉氏のリズミカルな詩の日本語訳が、生き生きとオリバーとマシュマロの様子を伝えているように感じます。
 二匹の動物たちがどんな風に仲良しになってゆくかは、この本を読んでのお楽しみですが、わが家でもスピッツの白ちゃんとシャムネコの赤ちゃんチイちゃんとの関わりを実際に経験しました。生まれたばかりのチイちゃんは手のひらに乗る位の大きさでした。ちょっと目を離したすきにいなくなり、必死で探しました。
 何と白ちゃんの犬小屋の中で白ちゃんにくるまれるようにお昼ねをしていました。白ちゃんにとっては侵入者であるチイちゃんをくるんでくれた白ちゃんの愛情を感じた日々を思い出した暖かい一冊です。
 ウサギ好きの方にも、猫好きの方にも、たまらないくらい可愛いニューベリーのイラストをお楽しみください。

 以上、「ほのぼの文庫」管理人の<まざあぐうす>が、bk1に投稿して掲載された書評です。
 

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2008/01/04

ほのぼの文庫ーはじめにー

 児童書の紹介を中心としたブログ「ほのぼの文庫」を立ち上げまして、足掛け4年の月日が過ぎました。

 二人の子どもたちを育てながら絵本や児童書の読み聞かせをした経験から、人生における児童文学の大切さを感じました。児童文学の良書が読み継がれるために、児童文学を深く味わい、良書を見い出すためのサイトにしたいと思っています。
 時折、一般書籍も加わりますが、絵本や児童書の古典から新刊まで良書を見い出すたびに、レビューを書き、掲載していきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願い致します。      

 初めの2年間は、まめに児童書の書評を更新することができましたが、一昨年より、個人的な事情でぼちぼちの更新となってしまいました。ブログ友の皆様には、気長にお付き合いいただき、感謝いたしております。

 また、梨木香歩さんの作品の植物アルバムを閲覧に来てくださる方が多く、植物アルバムを作成するにあたってお写真を提供してくださいました皆様(Botanical Garden 青木繁伸様(前橋市) Crystal Bear 小熊清史様(富山県魚津市) 日本の四季 布袋竹様(鹿児島市) 岡村葡萄園(新潟県)「花の家」(三浦半島・なずなさん)・「ハーブの畑」の皆様 )に改めて感謝致します。

 今後も多くの方々にご覧になっていただき、梨木香歩さんの作品鑑賞を深めていただけるとうれしく存じます。

 私事ですが、再就職先が決まり、4月からフルタイムで勤務することになりました。ブログの更新がままならず、コメント、トラックバックへの対応が遅れがちになるかもしれませんが、どうぞよろしくお付き合いくださいますようにお願い致します。

Photo_3  まざあぐうす(HNの由来は、こちらです。)             

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2008/01/02

(安房直子・著/こみねゆら・絵)『初雪のふる日』(偕成社)

 皆さんは幼い頃、迷子になったことがありますか?
 私は4歳の頃、遠くの町の警察署で保護されたことがあります。でも、どうやって、そんな遠くの町まで行くことができたのか、その記憶がないのです。

 もしかしたら、こんな風に出かけていったのかしら?

 秋のおわりの寒い日に、小さな女の子が、村の一本道にろうせきでかかれた石けりの輪を見つけました。どこまでも続いています。思わず飛び込んでみたくなるような石けりの輪だったのです。女の子が「なあんて長い石けり!」と叫んで、ろうせきの輪に飛び込んでいきました。片足、片足、両足、両足…と女の子が石けりの輪をはずみながら、不思議な物語が始まります。

 夢中になってはずんでいる内に、ふと気がつくと、女の子は前とうしろをたくさんの白うさぎたちにはさまれていました。帰ろうかなと思っても、もう、飛んでいる足をとめることができません。
 うさぎたちにはさまれて、ゴムまりみたいにはずみながら、女の子は、おばあさんから聞かされた初雪のふる日のお話を思い出しました。うさぎの群れが一列になって、山から山へ村から村へと雪を降らせてゆく。そして、そのうさぎの群れにまきこまれたら、うさぎと一緒に世界の果てまで飛んでいって、小さな雪のかたまりになってしまうのだと。

 うさぎの群れから抜けられなくなった女の子は、これまで一度も来たことがないようなところまでやってきました。初雪の降る異世界へと紛れ込んでしまったのです。女の子は本当に世界の果てまで飛んでゆくのでしょうか。

 初雪の降る静かな世界に、白うさぎたちのかわいらしさと怖ろしさ、そして、女の子の心細さが満ちています。そして、最後のページに描かれた一台のバスにほっとします。

 こんな風に迷子になってみたい。
 そんな思いを抱かせてくれる不思議な、そして、すてきな絵本、安房直子さんの巧みな語りとこみねゆらさんの繊細で美しい挿絵のコラボレーション、この冬一番のお薦めの絵本です。
 

以上、「ほのぼの文庫」管理人の<まざあぐうす>が、bk1に投稿して掲載された書評です。

 

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2008/01/01

十二支の由来を語る絵本6冊のご紹介

 干支は、1300年ほど前に中国から伝えられた暦の表し方ですが、現在の日本では、十二支だけが人々の生活の暦として残り、十干を知っている人は少なくなりました。その十二支の由来も全国的にいろいろなお話として伝えられているようです。
 十二支の由来を語る絵本6冊を読んでみました。一冊一冊の絵本にそれぞれの特徴があって、それぞれの面白さがありました。楽しみながら干支を覚えることができそうな絵本、お勧めの6冊です。

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