2007/11/22

第12回文化セミナー&第17期児童文学基礎講座終了式@小樽

 去る11月18日(日)に小樽市民センターにて開催されたNPO法人絵本・児童文学研究センターの第12回文化セミナーに出席しました。

 文化セミナーでは、「野生動物の反乱」というテーマでの河合雅雄氏と写真家の今森光彦氏の対談、その後、パネリストに詩人の工藤直子氏、児童文学者の斎藤惇夫氏が加わり、同じテーマでパネルディスカッションが行われました。

 里山の語源や日本における野生動物の保護がいかに貧弱であるか、昆虫(バッタの異常発生)に見る自然破壊の現状とその対策がいかに表面的なものであるか、など、それぞれの専門分野からの見解が非常に興味深く、いろいろと考えるきっかけを与えてもらいました。

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2006/09/16

「クシュラの奇跡・普及版」発売記念・百々佑利子氏講演会「クシュラの奇跡をめぐってー子どもの成長と本の力ー」

 今日の午後、教文館主催の百々佑利子氏の講演会「クシュラの奇跡・普及版」発売記念「クシュラの奇跡をめぐってー子どもの成長と本の力ー」に行って来ました。

 「クシュラの奇跡ー140冊の絵本との日々」(ドロシー・バトラー著)が日本にはじめて紹介されたのは1984年のことでした。その翌年1985年8月30日に娘が点頭てんかんという難治性のてんかんを患って生まれて来ました。病名と将来背負うであろう重度の知的なハンディを告げられ、絶望的な思いと極度の不安の中で、娘を育てていた当時、講読していた雑誌を通して知った同著に深く感銘を受けました。

クシュラの奇跡
ドロシー・バトラー著 / 百々佑利子訳
のら書店 (1985)
通常2-3日以内に発送します。

 重度の障害をもって生まれたクシュラが、周囲の大人の愛と絵本のもつ大きな力によって、生涯を克服しながらすばらしい成長を遂げた事実は、私のような障害児の母親だけでなく、多くの人々の心に感動を呼びました。子どもの成長過程において、絵本が果たす重要な役割が抑制のきいた文章で綴られています。翻訳者である百々佑利子氏の果たされた役割の大きさを今さらのように感じます。

 今年三月にハンディ版が出版されました。「クシュラの奇跡・普及版」の発売を記念して開催された講演会です。今日は、百々氏によって、同著の持つ意義が語られました。

  • クシュラの母親であるパトリシアが詳細な育児記録を取っていたことが、同著に客観性と具体性を与えていること
  • クシュラの両親がすぐれた知性の持ち主であり、その知性をクシュラに捧げ、愛情をたっぷり注いだこと
  • 身体的障害が発達を促す要素もあるということ
  • 身体的な障害を補う代償プログラムとしての絵本の読み聞かせの意義

 当時購入した同著は、娘が通っていた通所訓練施設の文庫に寄贈しました。障害を抱えている子どものお母さん達に読み聞かせの大切さを知って欲しかったからです。今日、ハンディ版を購入しました。そして、なつかしい文章を再読しています。翻訳者の百々佑利子氏にサインをいただきました。再読して、レビューをまとめてみたいと思っています。

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2006/01/21

教文館創業120年記念 松居直氏連続講演会”絵本のよろこび”第8回 「こどものとも」50年の歩み

yukigeshiki1  今日は、朝目覚めると一面の銀世界。さすがの娘も外に行こうとは言わないので、午前中はゆっくり過ごせそうです。最近は、パソコンにゆっくり向かっている時間がありませんでした。

 先週の木曜日(1月19日)は、教文館創業120年記念松居直氏連続講演会”絵本のよろこび”第8回「こどものとも」50年の歩みを聴講しました。第5回から聴講を始め、残すところあと2回となりました。

 戦後日本の絵本の歴史を切り開いてきた月刊誌「こどものとも」の初代編集長で「こどものとも」の生みの親である松居氏により創刊から現在までの歩みが語られました。
 
 

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2005/12/15

津田塾フォーラム児童文学連続講座 子どもの本の可能性 第4回「物語という魔法~子どもの本の書き手として」

tsudajyukushomen  今日の午後は、津田塾フォーラム児童文学連続講座(子どもの本の可能性)の第4回(最終回)「物語という魔法~子どもの本の書き手として」を聴講しました。講師は、作家・JBBY理事の末吉暁子氏。

 なぜ児童文学の作家となったのか?ご自身の経歴と作品を通して、物語の意義が語られました。

 【物語の原体験】母親の寝物語

 【最初に読んだ物語】アンデルセン 今年が生誕200年、時の流れを経て、今も子ども達の心を惹きつける力を持っている。

 【児童書を書くことになったきっかけ】編集者として佐藤さとる氏のコロポックルシリーズに携わっていた時、佐藤先生から「書いてみませんか?」と声をかけられ、画家の村上勉氏からも勧められた。

 【作品】

  【書き続ける推進力となったもの】同人誌「鬼が島通信」 

 自分の書きたいことを納得いくまで取材して書いている。

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2005/12/03

「第6回 子どもの本 この一年を振り返って2005年」NO.1 

 平成17年12月1日(木)NPO図書館の学校主催の「第6回 子どもの本 この一年を振り返って2005年」in 図書館総合展に参加しました。
queens_square_christmastree  場所は、パシフィコ横浜展示ホール2階アネックスホールです。みなとみらい線が開通して、初めてみなとみらい駅で降りました。海が近いからでしょうか。空気が澄んで、とても気持ちが良かったです。隣のクィーンズスクエアにクリスマスツリーが飾られていました。

 

 第一部 基調講演「YA世代を知るー10代の性と心ー」

 講師は、産婦人科医の河野美香レディースクリニック院長。
 医療現場からの実感の伴った現状報告と問題提起~大人が教えたい性教育の内容と10代の子ども達の知りたい性知識には大きな隔たりがあることや子ども達の性のトラブルの背景には、刺激の多い性の情報や援助交際など子ども達を性のトラブルに巻き込む大人達の存在があること~に、思春期の息子を抱えている母親として、問題意識を持ち続けたいと思いました。

 著書『学校で教えない性教育の本』、『十七歳の性』を購入。早速読みました。10代の子ども達からの実際の質問に答える形で構成された『学校で教えない性教育の本』はとても分かりやすく、読み応えがあります。息子にも読んでほしいなぁと思っています。

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「子どもの本 この一年を振り返って2005」NO.2

 第二部は「今年も子どもの本ー発表ー」
 ・絵本:代田 知子(日本子どもの本研究会・絵本研究部)
 ・フィクション:飯野 庸子(新刊を読む会)
 ・ノンフィクション:増本 裕江(科学読物研究会)
 ・ヤングアダルト:小野寺 千秋(YAサービス研究会)

 私は図書館の学校の会員ではありませんが、昨年末の同じ催しから参加させていただいています。この一年間に出版された子どもの本を自分ひとりの力で網羅することは至難の業です。昨年末の発表を聞いて、それぞれの分野の発表者の方が、整理して分かりやすく解説してくださるので、自分の興味のある本を効率的に選んで読むことができました。旧作の良書に繰り返し触れることも心の滋養になりますが、新作を知ることも読書の楽しみです。

 それぞれの持ち時間が40分ですが、時間内に上手に発表して下さいますので、新刊をしっかり読み込んでいらっしゃること、量もこなし、質も高い読書をなさっていることを感じました。

 

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2005/10/08

ローズマリ・サトクリフの世界~猪熊葉子氏講演会

inokumayokosenseisign  サトクリフの翻訳家として、また、児童文学者として著名な猪熊葉子氏の講演を聴きました。

 猪熊葉子氏講演会 サトクリフー歴史物語は現代の読者に何を与えるかー (10月7日(金)午後2時から3時半 東京福音会センター集会室 主催:教文館)

 サトクリフが歴史ファンタジー作家として登場するまでの時代背景とイギリス児童文学の歩みに始まり、サトクリフ作品が現代の読者に何を与えるかが語られました。

 ローズマリ・サトクリフの作品は、こちらです。

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2005/09/15

教文館創業120年記念 松居直氏連続講演会”絵本のよろこび” 第5回「赤ちゃんと絵本」

 多くの書籍を通して、尊敬していた松居直氏の講演を初めて聴きました。松居氏が講壇に立たれると会場に心地良い緊張感とやわらかい空気が漲りました。書籍を通して感じていたあたたかいお人柄が感じられ、肩の力を抜いて、お話を聴くことが出来ました。一時間半があっという間に過ぎました。

 以下、まざあぐうすの講演メモです。

 今回のテーマは、「赤ちゃんと絵本」:連続講演会に関する情報は、こちらです。

 まず、長崎で起こった少年少女の事件から、今の子ども達に欠けている「心の中の言葉」について語られました。知識や情報は豊富だが、心の言葉が空っぽなのではないか。

 心の言葉とは、気持ちを伝える言葉、また、人の言葉の受け皿となる言葉のこと。今の子どもが育つ環境には、「機械(テレビやIT)の言葉」が増えていて、心と心の通い合う「声の言葉」が決定的に欠けていることを危惧されていました。 

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2004/12/06

第5回子どもの本 この一年を振り返って

 2004年12月1日(水)にNPO法人 図書館の学校の「第5回子どもの本 この一年を振り返って」に参加しました。会員ではありませんが、一般からも参加することができました。場所は、国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟310号室。

第1部 発表

「今年の絵本」 鈴木佳代子(二本子どもの本研究会絵本研究部)
「今年のフィクション」飯野庸子(図書館の学校新刊を読む会・児童書選書委員会)
「今年のノンフィクション」鈴木有子(科学読物研究会)

第2部 発表・まとめ
 
「今年のヤングアダルト」 丸田恭子(ヤングアダルトサービス研究会)
 
ひこさんのまとめ   ひこ・田中(児童文学者)

第3部
「落語の楽しませ方、楽しみ方」  講演:桂 文我

司会 佐藤涼子(図書館の学校 常務理事)

~まざあぐうすの感想~

 「子どもの本 この1年を振り返って」は、とても充実した内容でした。
 第1部の発表で、絵本の紹介をして下さった幼稚園の先生・鈴木佳代子さんは、限られた時間内に本当にたくさんの絵本のエッセンスを的確にご紹介下さり、その早業に驚きました。自分だけの情報量では、行き届かなかった絵本の存在をたくさん教えていただき、現場で子どもたちの反応を見ながら絵本を評価していらっしゃる方のご意見は、とても参考になりました。
 また、元図書館の司書で現在は養護学校の先生の丸田恭子さんによるヤング・アダルト向けの本の紹介も、とても分かりやすく面白かったです。明確な視点を持って分析なさっているという感想を得ました。お話も上手でした。
 ちょうど息子が14歳、適齢ですので、興味深く聞かせていただきました。
 ひこ・田中先生のお話は、ユニークな視点で、鋭い分析と面白いお話ぶりにすっかりファンになりました。
 ノンフィクションの著作、図鑑などの出版も充実していることを改めて教えられました。トリビアの泉ではありませんが、昆虫や植物の生態など生活には直接関係ないけれど、知っておくと面白い知識・・・も人生を豊かにするものだということをひこ・田中先生より教えられたような気がします。

 講師の方が共通に選んでいらっしゃる本など早速図書館に予約を入れてみました。これから年末にかけて読むことを楽しみにしています。

 読んでみたいと思った絵本は、『ちいさな赤いとうだい』、『メアリー・スミス』『ペリカンの木のぼったよ』『わたしの足は車いす』『オチツケオチツケこうたオチツケーこうたはADHD』『銅版画家の仕事場』、『ペドロの作文』、『ミミズのふじぎ』、『アリからみると』『スズメの大研究』『くるまのねだんのえほん』『田んぼのきもち』『いのり』、『アレクセイと泉のはなし』、『1と7』
 絵本以外では、『佐藤さん』、『ホエール・トーク』。特に、『ホエール・トーク』は、丸田さんとひこ・田中先生のお二人が一押しの本でした。

 第3部は、娘が帰宅する時間と重なり、第2部までの参加でしたが、とても充実した一日でした。
 読んだ本の感想や書評は随時書き込んでゆく予定です。児童書が面白い時代になってきたということを感じました。

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