2005/07/28

(野辺明子&志沢小夜子・文/田畑精一・絵)『さっちゃんのまほうのて』(偕成社)

さっちゃんの まほうのて
田畑 精一
偕成社 (1985.10)
通常24時間以内に発送します。

 さっちゃんの右手には5本の指がありません。さっちゃんのような子ども達は、医学的に「先天性四肢障害児」と呼ばれています。さっちゃんは幼稚園のすみれぐみ、もうすぐお姉ちゃんになります。
 ある日、幼稚園のままごと遊びで「おかあさん」になりたいと言ったさっちゃんに、友達のまりちゃんが「さっちゃんは おかあさんには なれないよ! だって、てのないおかあさんなんて へんだもん。」と言います。まわりにいた友達も「そうよ!」「へんだよ!」と言いました。さっちゃんは深く傷つき、幼稚園に行けなくなってしまいました。
 さっちゃんの手の障害を子ども達はどのように見詰めているのでしょうか。また、さっちゃんは、どのように自分の障害を受け入れてゆくのでしょうか。

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2005/07/19

(オリヴァー・サックス・著/吉田利子・訳)『火星の人類学者』(早川書房)

 

火星の人類学者
吉田 利子 / Sacks Oliver
早川書房 (1997.3)
通常2??3日以内に発送します。

 くろにゃんこさんの「くろにゃんこの読書日記」に紹介されていて、気になった本の一冊、ようやく読み終えました。脳神経の障害に関する良書だと思います。たくさんの方に読んでいただきたい一冊です。特に自閉症の患者さんに関しては、知らない方への理解を促すと思います。

 私の娘は点頭てんかんという重い病を抱えて生まれてきました。知的な障害を抱えながら、今年で20歳になります。オリヴァー・サックス博士の医学的エッセイ集『火星の人類学者』の「はじめに」で、博士が「欠陥や障害、疾病は潜在的な力を引き出して発展、進化させ、それがなければ見られなかった、それどころか想像もできなかった新たな生命の形を生み出すという逆説的な役割を果たすことができるのである。」と述べている言葉に、母親として大きく励まされました。

・事故ですべてが白黒に見える全色盲に陥った画家
・脳腫瘍により、新たな記憶が刻めなくなってしまった青年
・激しいチックを起こすトゥレット症候群の外科医
・白内障の手術により視力を回復し「見ること」を学習する元盲人
・故郷の風景の詳細な記憶から絵を描き続けている画家
・自閉症の天才的な少年画家
・「わたしは火星の人類学者のようだ」と自ら述べる自閉症の動物学者

 脳神経に障害をもつ七人の患者の病状を臨床的かつ客観的に語りながら、同著のテーマである疾病のパラドックス、つまり疾病の「創造的な」力を、浮き彫りにしてゆきます。

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2005/03/05

「障害を知る本 子どものためのバリアフリーブック 1」『障害と私たちの社会』(大月書店)

障害を知ることは人間の本質を知ること
shogai1『障害と私たちの社会』は、こちら・bk1へ。

  私たちの生きている街には、目の不自由な人、車椅子の人など、さまざまな障害を持った人たちがいます。目の不自由な人は白い杖を持って歩いていたり、盲導犬と呼ばれる訓練された犬と一緒に歩いたりしています。身体に障害を抱えていて歩行が困難な人は、車椅子に乗って、町に出かけています。しかし、目に見えない障害を抱えている人もたくさん街を歩いています。

 「子どものためのバリアフリーブック 障害を知る本」は現在11巻まで刊行されています。その一巻目は、「障害と私たちの社会」です。「街にはバリアがいっぱい」という見出しから、「障害者は5億人 10人に1人」「障害ってなに?」「どうして障害になるの?」と続き、その見出しごとに、分かりやすい解説と写真やイラストが添えられています。
 

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2005/03/01

(キャシー・フープマン・著)『ベンとふしぎな青いびん ぼくはアスペルガー症候群』(あかね書房)

ベンとベンを取り巻く人々を語ることを通して「アスペルガー症候群」への理解を促す物語
bentofushiginaaoibin『ベンとふしぎな青いびん』は、こちら・bk1へ。

 主人公のベンは、算数と理科がばつぐんにできる頭のいい男の子。学校のチェス大会ではいつも優勝、コンピューターにもかなり詳しい。それなのに、いつも先生に叱られてばかり。どうして先生は、いつもわかりにくいいい方をするんだろう? どうしてぼくは、いつもおこられてばっかりいるんだろう? 学校なんかだいきらいだ!と言うベン。

 ベンは、校庭のごみ拾いをしている最中に青いびんを見つけました。青いびんからすうっと立ち上がってくる白い煙。「きっとこれ、魔法のびんだよ。」と言うアンディ、「やったー!」と喜ぶベン。アンディは、ベンの幼い頃からの仲良し、話の途中で、突然話題を変えたり、奇妙な行動をとるベンをあるがままに受けとめています。二人だけにしか見えない白い煙が、次々と二人の願いを叶えてくれることに…。

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2004/12/20

障害を理解するための絵本

 私の娘は、点頭てんかんという重い病を患って生まれてきました。現代の進歩した医療をもっても、原因は分かりません。生後10ヶ月の時に病名を告げられ、「歩くことも、しゃべることもできないでしょう」と診断された時には、目の前が真っ暗になりました。
 現在、娘は、19歳になりました。知的な機能の遅れはありますが、自分の足で歩き、おしゃべりも大好きです。この春に養護学校の高等部を卒業して、居住区の福祉工房に就労しました。
 毎日元気に工房に仕事に出かけてゆきます。高等部1年生の時に出会った演劇もベビースイミングから始めた水泳も続けています。毎週日曜日には、キリスト教の礼拝に出席しています。
 知的な障害を抱えながらも、明るく前向きに生きている娘を見つめていると、充実した日々を送っているなあ・・・と感じます。人生って、障害とか健常とか関係なく、ありのままの自分にできることを楽しんでゆくことが大切だなぁと教えられる毎日です。

 人間が生物である限り、誰しも障害を抱える可能性を秘めています。必要な援助と障害に対する正しい理解と認識が得られれば、たとえ障害を抱えていても、前向きに生きてゆくことができると信じます。
 子ども達は柔軟な心で、障害というものを受け止めてくれます。障害を具体的に語り、描いた絵本の秀作3冊『オチツケオチツケこうたオチツケ』、『わたしの足は車いす』、『ペカンの木のぼったよ』に出会いましたので、紹介させていただきます。

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