2008/03/12

マイナス30度の厳寒の首都ウランバートルのマンホールの中で生き延びている子ども達を知っていますか?~池間哲郎さんの著書のご紹介

 ●マンホールで大人になった -再訪・厳寒のモンゴル-(初回放送:2004年6月)が、NHKの[BShi]にて、3/12(水) 後8:00-9:30、再放送されましたので、過去記事を再更新しました。番組の【語り】は、柳生博氏、【内容】は、市場経済導入後貧富の差が拡大したモンゴルで、親に見捨てられマンホールで暮らしていた子どもたち。彼らはその後どうなったのか。懸命に生きる姿を追うものです。

 以下、「ほのぼの文庫」の過去記事です。

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 世界には、いろいろな国々があります。情報化社会と言われていますが、私たちの知りえない世界の国々の情報がたくさんあることも事実です。
 マンホールチルドレンと呼ばれる子ども達 
 モンゴルの首都ウランバートルは、社会主義の崩壊が原因で経済が壊滅状態。社会保障制度が全くないため、町には失業者が増え、貧しさから子どもを虐待する親、子どもを捨てる親が出てきました。親から見放された子どもたちがホームレスとなって、マンホールで暮らしています。
 ウランバートルは世界でも最も気温が厳しい首都、冬になるとマイナス30度が当たり前、ホームレスとなった子どもたちは、暖房用の温水が通るマンホールの中でしか生き延びる場所がないのです。マンホールの中は、汚水とゴミが散乱、ねずみに噛まれて病気になる子どもたち、性暴力の深刻化により、ねずみに囲まれて出産して亡くなった14歳の少女がいます。体も心も寒い中で、子ども達が必死で生きようとしています。 
 池間哲郎さん達は、ウランバートルの郊外に、マンホールチルドレン保護施設「沖縄の家」を建てました。沖縄の人たちだけの善意、草の根活動の一人ひとりの善意によって出来た施設です。
 

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2005/05/08

(アリス・ミード作)『イヤー オブ ノー レイン』(鈴木出版)

yearofnorain 鈴木出版の海外児童文学ーこの地球を生きる子どもたちーのシリーズを読み続けています。児童文学としての完成度の高さを感じると同時に解説も含めて読者である子ども達に問題提起をなす試みのすばらしさを感じています。本文に添えられた地図や解説が非常に分かりやすいことも特徴です。

 

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(ピエール・マリー・ボード・作)『消えたオアシス』(鈴木出版)

サハラ砂漠という厳しい自然の中で営々と続く命のつながりの物語

kietaoasys  幼い息子イサを連れてニジェールのサハラ砂漠を歩くオコボエとアドゥーナ夫妻。若い二人は干ばつに見舞われたザルマ族のウイナイア村を捨て、オコボエの故郷トゥアレグ族のイン・テグイーグ村を目指している。
 広大なサハラ砂漠を越えることは、命を落としかねない危険を伴う。飢えとかわきで、もはや泣き声すらあげることができないイサ、身重の体で限界まで耐え歩き続けるアドゥーナ。
 遊牧民として生きたトゥアレグ族オコボエの幼き日々、そして、農耕民として生きたザルマ族アドゥーナの幼き日々が二人の過酷な歩みを照らし出すように語られる。

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2005/04/27

コリーネ・ナラニィ著『はばたけ!ザーラ』(鈴木出版)

『はばたけ!ザーラ』(鈴木出版) bk1は、こちら

クルド人を語る完成度の高い児童書

habatakezara  主人公のクルド人の少女ザーラは、10歳になります。赤ちゃんの頃、家族や親戚と一緒にイランからイラクにある難民キャンプに逃げてきました。ザーラ達は日干しレンガで作った小さな家で暮らしています。
 学校も日干しレンガで建てられたばかり、難民キャンプでの生活は、貧しく不自由の多い日々ですが、友達のネーダや親戚のファティマ叔母さん、学校のムハマンド先生とともに明るく前向きに生きるザーラ。

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2005/01/30

『ヒットラーのむすめ』(鈴木出版)

鈴木出版から、海外児童文学ーこの地球を生きる子どもたちーのシリーズが出版されています。これから大人になってゆく子どもたちがグローバルな問題意識を持つ機会となりそうなすばらしいシリーズです。ぜひ、ひとりでも多くの日本の子ども達に読んで欲しいシリーズと思い、書評を書きました。

『ヒットラーのむすめ』(鈴木出版)
子どもたちの4人のお話ゲームの中で始められた「ヒットラーのむすめ」の物語と少年の疑問と交互に進む『ヒットラーのむすめ』の物語~戦争を知らない現在の日本の子ども達にぜひ読んでほしいお勧めの良書です。hitoranomusume『ヒットラーのむすめ』(鈴木出版)は、こちら・bk1へ。

  オーストラリアの少女アンナが始めた「お話ゲーム」から「ヒットラーのむすめ」の話が生まれました。アンナ、マーク、ベン、トレーシーの四人は、地域発展協会が建ててくれたバスの待合所でスクールバスを待っています。
 雨が降り続いていた日々、アンナが「ヒットラーに娘がいたの…」と話を始めました。「ヒットラーって、だれ?」と小さいハイジが聞きます。
 もし、あなたのお子さんがヒットラーを知らなかったら、あなたはどう説明しますか? 
 この本の中では、ベンが「第二次世界大戦のときのやつだよ」「ドイツの指導者だったやつだ。で、ドイツはオーストラリアの敵国だったんだ。日本もな。でもって、ヒットラーには、ナチスの突撃隊とかゲシュタポとかがついてて、人を拷問にかけたり…」と小さなトレーシーにも分かるように具体的に説明をします。

 

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2005/01/15

『イクバルの闘い 世界一勇気ある少年』(すずき出版)

 鈴木出版から、海外児童文学ーこの地球を生きる子どもたちーのシリーズが出版されています。事実を基に語られた物語です。同時代の同じ地球上に生きている子どもたちがどのような環境に置かれ、どのように生きているかの視野を広げ、これから大人になってゆく子どもたちがグローバルな問題意識を持つ機会となりそうなすばらしいシリーズです。
 ぜひ、ひとりでも多くの日本の子ども達に読んで欲しいシリーズと思い、書評を書きました。

パキスタンの子ども達を不法労働から救うために勇気を持って立ち上がったイクバル少年の物語~同時代の地球を生きる一人の人間として、日本の子ども達にもぜひ読んでほしい物語です。ikubarunotatakai『イクバルの闘い』は、こちら・bk1へ。

 パキスタンのじゅうたん工房は、夏は暑くて、冬は寒い。子ども達は、夜明けから、休みなく晩まで奴隷のように働かされています。足首を鎖で織機につながれている子どもたち、指にマメができている子どもたち、皆、両親の借金返済のために売られた子どもたちです。工房の主人にそむくと厳罰が与えられます。子ども達は、未来を思い描くことも夢を持つことも出来ません。 

 そこへ一人の少年イクバルがやってきます。《青いブカラ》という値打ちのある絨毯を織ることができる少年です。苛酷な環境の中で、「借金を払い終わる子どもなんていない」「逃げるんだ!」と立ち上がるイクバル。織りかけた《青いブカラ》を主人の前で切り裂きました。真夏の墓の中に閉じ込められるという厳罰に処せられても、立ち上がるイクバルです。

 

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2004/10/23

アフガニスタンの平和を願って

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  2004年3月に『アフガン零年』という映画を観ました。
 冷たい春雨の降る午後、東京都写真美術館の映画館で観ました。入館者は、両手で数えられるほどでした。

 映画を作ることも観ることも禁止したタリバン政権の崩壊後、初めて製作されたアフガニスタン映画です。監督は、セディク・バルマク、日本とアイルランドが資金を提供し、製作されたそうです。また、多くの映画人が国を離れ、ほとんどの機材が失われたアフガニスタンでの製作にあたっては、『カンダハール』のイラン人監督モフセン・マフマルバルが、資金・人材・機材の全面的なサポートを行ったことが映画のパンフレットに記されていました。

 タリバン政権下、生き延びるために少年となった少女の悲劇が描かれています。
 <アフガニスタンの悲劇を忘れないこと>こそが世界に悲劇を繰り返さないために必要という監督の強い思いから、復興後の第一作に、あえてタリバン時代の悲劇を描くことが選択されたそうです。

 肌寒い恵比寿の町、華やかなガーデンプレイスを横目に見ながら、重い心を引きずるように歩いて帰りました。
 

 2004年7月に『ハナのアフガンノート』『午後の五時』という映画を観ました。
 監督は、ハナ・マフマル(15歳)バフとサミラ・マフマルバフ(24歳)です。二人は、タリバン政権下のアフガニスタンを描いた映画『カンダハール』の監督モフセン・マフマルバフの娘でもあります。父に続いて、アフガニスタンを舞台に映画を撮りました。
 妹ハナの『ハナのアフガンノート』、『午後の五時』のキャスティングの過程を撮ったドキュメンタリー映画です。ニュースや新聞からは知ることのできない現在のアフガニスタンの様子がリアルに映し出された作品です。
 姉のサミラの『午後の五時』は、サミラの四作目。大統領になりたいという夢を持つ、二十二歳の女性ノクレが主人公。アフガニスタンの女性の夢と希望、そして哀しみをスペインの詩人ロルカの詩「午後の五時」の語りを交えながら、詩情あふれる映像で描いています。

 銀座の映画館を出て、まぶしい夏の日差しを浴びながら、ブルカを着ているアフガニスタンの女性の心に思いを馳せました。身軽な服装をしていながら、心のフットワークが重い自分を感じました。

 どうかアフガニスタンに平和が訪れますように・・・
 

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