「読み継がれる童話 アンデルセン生誕200年展」@凸版印刷・印刷博物館
童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンが、1805年4月2日デンマークのオーデンセで生を享けて200年。アンデルセンの生誕200年を記念して開催中の「アンデルセン生誕200年展」に行って来ました。
アンデルセンの使っていたペンやインク壺、旅の時に愛用したトランク、等身大のアンデルセン、アンデルセンを巡る人々の肖像画、アンデルセン自らが描いたオーデンセの街やコペンハーゲンのスケッチ、アンデルセンが得意だった切り絵・・・
その一つ一つを見ることを通して、日本からは遠い国デンマーク、200年もの時を経て、アンデルセンという詩人であり、童話作家であった一人の人物が身近に感じられるようでした。
アンデルセンの読み聞かせの物語が、ヨーロッパに本として印刷されたのは19世紀です。アンデルセン童話がデンマークをはじめ、諸外国でどのように印刷物として童話本となっていったかーデンマーク語版から英語、ドイツ語版の挿絵や装丁を実物の本を通して見ることが出来ました。
日本ではじめて翻訳されたのは1888(明治21)年のことですが、当時の翻訳本、英語のテキスト、雑誌が個人所蔵のものも含めて時代ごとに展示されています。日本でアンデルセン作品がどのように受け入れられ、普及していったかが一望できる展示でした。
「不思議の新衣装」「新竹取物語(一名指子姫)」「反魂鳥」「大九郎小九郎」・・・当時の日本語訳に苦笑しながら、幼い頃読んだアンデルセンの絵本も展示されていて、思いがけずなつかしい思いに浸りました。
童話本として普及するためには印刷技術の進歩が欠かせません。また、画家の存在があり、翻訳の力あり・・・文学、さし絵、装丁、いずれもその時代の魅力にあふれています。
国を超えて、時代を超えて、世界中で200年の年月を読み継がれてきたアンデルセンの作品の魅力を改めて感じさせられました。
アンデルセン生誕200年を記念し、画家13人が描いた記念絵本。 角野栄子さんの名訳による全13冊の原画と絵本が展示されています。一冊一冊を手にとって読むことができ、すごく得した気分でした。
アンデルセン作品のファンにはぜひお勧めの展示会です。
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