2005/05/27

(イ・ギュギョン著/黒田福美・訳)『おなかがすいたらごはんたべるんだ 韓国の賢者による「短いお話、長い考え」』(ポプラ社)

国籍や思想、宗教を超えて、普遍的な真理を分かりやすい言葉で語った言葉集、混沌とした時代を生き抜く私たちに人生のユーモアと哲学を与えてくれる一冊 >bk1

 韓国で大ベストセラーとなった『短い話 長い考え』、『短い童話 大きな幸せ』の作者イ・ギュギョンの人生哲学に満ちた言葉集です。翻訳は、女優の黒田福美さん。

 Ⅰ一杯のお茶をのむあいまに 
 Ⅱこころの鍵 
 Ⅲ微笑ましき人生 
 Ⅳそう、そうだね 

onakagasuitaragohantaberunda Ⅰ~Ⅳの4部構成、150のテーマからなる言葉集、短く分かりやすい言葉に素朴な絵が添えられています。

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2005/03/13

(クォン・ユンドク・絵と文/みせ けい・訳)『マンヒのいえ』(セーラー出版)

韓国の住居と家族を美しく描いた絵本  
manhinoie『マンヒのいえ』は、こちら・bk1へ。
 主人公のマンヒは、絵本の著者であるクォンさんの息子がモデルとなっています。マンヒ達一家は、狭いアパートから祖父母の住む水原(スオン)の広い家に引っ越すことになりました。水原は、韓国の首都ソウルの南にあります。

 アンバン(ざしき)、台所、納屋、チャンドクテ(納屋の上の甕を置くところ)、庭、玄関、お風呂、マル(リビング)、屋上、お父さんの部屋、マンヒの部屋…と、たくさんの部屋があり、3匹の犬が飼われているマンヒの祖父母の家の中をマンヒの家族の姿と共に眺めることができる絵本です。

 

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2005/03/04

(チョン・ハソプ・文/ハン・ビョンホ・絵)『ヘチとかいぶつ』(韓国の絵本10選・アートン)

 お隣の国・韓国の絵本に、みなぎる創造のエネルギーと愛国心を感じさせられています。
 アートンが出版している「韓国絵本10選」は、主に韓国の伝統を語り描いたものですが、(イ・ホベク・文/黒田福美訳)『うさぎのおるすばん』(平凡社)のように韓国の現在の生活を垣間見ることができる絵本もまた魅力的です。絵本だけでなく、韓国に関するエッセイなどとあわせて読むと、絵本の面白さが増すように思います。(大人の絵本の味わい方でしょうか。)

『ヘチとかいぶつ』
韓国に伝わる想像上の動物「ヘチ」をモチーフにした豪快で愉快な物語です。
hechitokaibutsu『ヘチとかいぶつ』は、こちら・bk1へ。

 ヘチは、韓国に伝わる想像上の動物です。姿は、山羊や獅子に似ていますが、頭のてっぺんに角が一本立っています。「お日様がつかわした官吏」という意味の「ヘチ」は、正義と平和を守る守護神として、今でも韓国の人々に親しまれています。
 
 この世が初めて出来た時、天には、暗闇を照らし、正義を守る太陽の神ヘチが、地の底の国には、恐ろしい怪物4兄弟が住んでいました。
 怪物4兄弟は、地の底から出てきて、しょっちゅう悪さを仕出かしていました。そのたびに現れて4兄弟を地の底に追いやるヘチ、4兄弟はヘチをひどく憎んでいました。怪物4兄弟は、ヘチをこらしめるために太陽を盗んでしまいました。そして、太陽にある悪さを仕出かします。
 さて、4兄弟が太陽に仕出かした悪さとは何でしょう。太陽が盗まれたこの世界は、どのような朝を迎えるのでしょう。ヘチは、4兄弟をどのようにやっつけるのでしょうか。

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2005/01/28

韓国の絵本 NO.4

『こどものパンソリ絵本 水宮歌』(アートン)

お隣の国・韓国のパンソリの付録CDを聴きながら、『水宮歌』のお話と韓国の民族芸能パンソリの両方を楽しむことができる絵本です。
sugunga『こどもパンソリ絵本 水宮歌』(アートン)は、こちら・bk1へ。

18世紀のはじめに朝鮮半島南部に生まれた民俗芸能「パンソリ」をご存知ですか?
 私は、こどもパンソリ絵本 『水宮歌』を通して初めて知りました。翻訳者のおおたけきよみさんの作品解説によると、一人の唱者が鼓手の太鼓拍子に合わせて、節をつけながら物語を語り歌う韓国固有の民俗芸能だそうです。2003年にはユネスコ世界遺産の無形文化遺産と指定されています。

 この絵本は、パンソリ『水宮歌』からの抜粋です。パンソリの部分は橙色の文字で、解説部分は黒色の文字で記されています。また、付録として、オ・ヒョン君という小学校6年生の男の子が唱者となって物語るパンソリのCDが付いています。

 

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2005/01/15

韓国の絵本 NO.3

 引き続き韓国の絵本を読んでいます。今回は、『蚊とうし』、『くらやみのくにからきたサプサリ』を読みました。お隣の国は、近くて遠い国、韓流ブームは映画やドラマの世界だけでなく、絵本の世界にも訪れてほしいものです。ヨン様、「冬のソナタ」に熱中した一人として、心から草の根のレベルでの文化交流を望んでいます。

『蚊とうし』(アートン)
珍しく蚊とハエが登場するお話を韓国の美しい絵本を通して、お子さんと楽しんでみませんか。
katoushi『蚊とうし』(アートン)は、こちら・bk1へ。

  題名は、『蚊とうし』となっていますが、登場するのは、蚊とハエと牛です。主人公は蚊ともハエとも牛とも言えませんが、小さな害虫である蚊やハエが出てくるお話は、珍しいのではないでしょうか。

 勤勉に働く牛の血を吸っていたハエが、牛のしっぽではたかれ痛い目に遭う場面からお話が始まります。痛い目にあって、苦しんで反省しているハエをあざ笑う蚊。
 「…うしは いっしょうけんめい はたらいて たべているっていうのに、 おまえさんは ひるは ねてばかり。ゆうがたになると なにくわぬかおで ひとさまの血を ただで すってるだけじゃないか。それでも わるいとおもわないのかね。 わたしも やっぱり おまえさんと にたようなもんだから、 こころのそこでは もうしわけないと おもうことが おおいのに…」というハエの言葉が心に残ります。
 蚊やハエが繊細に描かれ、クローズアップされていて実に見事です。こんなにじっくりハエや蚊を見つめることなど現実の生活の中ではあり得ませんから、絵本の中で蚊とハエのリアルな姿をたっぷり楽しませてもらいました。

 

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2005/01/08

韓国の絵本 NO.2

 引き続き、今年も韓国の絵本や童話を読み続けたいと思っています。

『あずきがゆばあさんとトラ』(アートン)
おばあさんとトラと卵、スッポン、うんち、きり、石うす、むしろ、しょいこの愉快なお話です~韓国のお話ならではのユーモアをお子さんと一緒に楽しんでみませんか。
azukigayubaasantotora
 『あずきがゆばあさんとトラ』(アートン)は、こちら・bk1へ。

 韓国の有名な昔ばなしの翻訳絵本です。
 ある山里に畑であずきを育てながら一人で暮らしているおばあさんがいました。ある日、あずき畑で働いているおばあさんにトラが襲い掛かって、おばあさんを食べようとしました。
 おばあさんは、「トラさん、トラさん、このあずきが実ってから、あずきがゆを 1ぱいたべるまでまっておくれ」とトラに頼みます。おばあさんと一緒に、あずきがゆも食べたくなったトラは、「あずきができるころにまたきて、とって食ってやるからな」と言い残して去ってゆきました。

 韓国には、冬至に小豆粥を食べるという習慣があるそうです。
 あずきがゆをお釜に、いっぱい作ったおばあさんは、トラに食べられることが悔しくて、悲しくてしくしく泣きました。
 そこへ、やってきておばあさんに、話しかける卵、スッポン、うんち、きり、石うす、むしろやしょいこ…。韓国の農家にはどこにでもありそうなものばかりです。卵はコロコロところがって、スッポンはノソノソはって、うんちはベチャベチャと、きりはピョンピョンとんで、石うすはゴロゴロころがって、むしろはヒラヒラと、しょいこがガタガタと、やってきました。オノマトペがリズミカルな日本語として翻訳されています。
 
 皆、おばあさんが泣いている理由を聞き、おばあさんから、あずきがゆを1ぱいずつもらいます。おばあさんと卵やスッポンたちが交わす会話も昔話特有のくり返しです。そこへ、トラがやって来ました。さて、トラはどうなったでしょう。とっても愉快な結末です。それは、この絵本を読んでからのお楽しみ。

 読み終えた時、私は、日本のある昔話を思い出しました。そして、同じようなお話が伝わっているお隣の国韓国を身近に感じました。子ども達が絵本を通して、韓国を身近に感じることは、将来の二国間関係にきっと良い影響を及ぼすことと思います。韓国ならではのユーモアが感じられる絵本です。お子さんと一緒に楽しんでみませんか。

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2004/12/24

韓国の絵本 NO.1

 昨年から映画やテレビで韓流ブームが続いていますが、児童書でも韓国の絵本が翻訳されています。絵本を通して、韓国の文化に触れることが、将来の韓国と日本の二国関係に良い影響を及ぼすことを願ってやみません。
 『あかいきしゃ』、『あかてぬぐいのおくさんと7にんのなかま』、『ソリちゃんのチュソク』、『うしとトッケビ』を取り上げてみました。

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