2005/08/11

(中脇初枝)『あかい花』(青山出版)

あかい花
あかい花
posted with 簡単リンクくん at 2005. 8.11
中脇 初枝著
青山出版社 (2001.11)
通常1??3週間以内に発送します。

 初潮を巡る8つの短編集。
 ・少しおませな親友アヤと自分を隔てるものは月経があるかないかだと思っていた「あたし」。「あたし」は月経の血をおなかをこわしたときの便のようだったと感じた。
 ・人生で思い通りにならないものが「名前」と「月経」だという美枝。思い通りにならない月経を歯を食いしばって耐えながら、いつか妊娠して、流れ出そうとした経血に、不意打ちを食らわしてやろうと思っている。
 ・両親への初めての秘密が「初潮」である「あたし」。「あたし」は、もっとなんか、(月経より)かっこいいこと隠せたらいいと思っている。
 ・母親がきらいな綾乃。綾乃は、母親をきらうということはただただ自分を消耗させる行為だと分かっていながら、月経が来るたびに母親の言動が甦る。
 ・アレのとき、自分がすごく女だと感じる「あたし」。
 ・ゴミに埋もれて暮らしながら、月経がきちんと訪れる「あたし」。
 ・月経そのものに自慰に通じるところがあると感じる「わたし」。「わたし」は、体の奥からとろりと流れ出す感じが、月経の血が流れ出す感じによく似ていると思う。
 ・7歳の時に初潮が訪れ、祖母から月経は女の体に何度も咲く花だと教えられた「わたし」。祖母は、大人になって、実がなるようにこどもを生むと言ったが、40歳になった「わたし」は、まだこどもを生んでいない。

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2005/08/07

(中脇初枝・文/卯月みゆき・絵)『祈祷師の娘』(福音館書店)

祈祷師の娘
祈祷師の娘
posted with 簡単リンクくん at 2005. 8. 7
中脇 初枝作 / 卯月 みゆき画
福音館書店 (2004.9)
通常24時間以内に発送します。

 くろにゃんこさんのくろにゃんこの読書日記で紹介されていた本です。興味があったので、図書館で借りてきて、眠る前にちらっと開いて読み始めたら、最後までいっきに読み進んでしまいました。主人公のはるちゃんを肯定的に語る描き方がとても素敵です。

 主人公は、中学一年生のはる(春永)ちゃん。はるちゃんのお母さんである春子さんは8年前にいなくなってしまった。記憶の中のお母さんには顔がない。

 はるちゃんは、祈祷師のおとうさんとおかあさんと和花ちゃんの四人で暮らしている。家族関係がやや複雑だ。
 ・おとうさんとおかあさんは、実の兄妹。本当の夫婦ではない。
 ・四歳年上の和花ちゃんは、おかあさんの実の娘だが、おとうさんとは血の繋がりがない。
 ・はるちゃんは、お母さんである春子さんの連れ子だから、おとうさんともおかあさんとも和花ちゃんとも、つまり、家族の誰とも血の繋がりがない。

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