(中脇初枝)『あかい花』(青山出版)
初潮を巡る8つの短編集。
・少しおませな親友アヤと自分を隔てるものは月経があるかないかだと思っていた「あたし」。「あたし」は月経の血をおなかをこわしたときの便のようだったと感じた。
・人生で思い通りにならないものが「名前」と「月経」だという美枝。思い通りにならない月経を歯を食いしばって耐えながら、いつか妊娠して、流れ出そうとした経血に、不意打ちを食らわしてやろうと思っている。
・両親への初めての秘密が「初潮」である「あたし」。「あたし」は、もっとなんか、(月経より)かっこいいこと隠せたらいいと思っている。
・母親がきらいな綾乃。綾乃は、母親をきらうということはただただ自分を消耗させる行為だと分かっていながら、月経が来るたびに母親の言動が甦る。
・アレのとき、自分がすごく女だと感じる「あたし」。
・ゴミに埋もれて暮らしながら、月経がきちんと訪れる「あたし」。
・月経そのものに自慰に通じるところがあると感じる「わたし」。「わたし」は、体の奥からとろりと流れ出す感じが、月経の血が流れ出す感じによく似ていると思う。
・7歳の時に初潮が訪れ、祖母から月経は女の体に何度も咲く花だと教えられた「わたし」。祖母は、大人になって、実がなるようにこどもを生むと言ったが、40歳になった「わたし」は、まだこどもを生んでいない。
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